よくある質問

ビデオウォールには、どのようなサイズがありますか?

使用するパネルにより、さまざまなサイズのビデオウォールを形成することができます。

大別すると、LCD(液晶)、LED、リアプロジェクター、フロントプロジェクター、4つの方式があります。

LCD :LCD(liquid crystal display)は、液晶技術を用いたモニターです。私たちが日常使っているテレビやパソコンのモニターと同じ方式を採用しています。慣れ親しんだ製品ですが、実現されている技術は極めて高度で複雑。光源の表面に、液晶技術をもちいた「シャッター」が複数配置されていて、様々なパターンで瞬時に変化させて図画を表示しています。最近のLCDモニターの多くが光源にLEDを使用しているため誤解されがちですが(インターネットで「LEDモニター」と検索すると、LEDを光源とている「LCDモニター」が表示されます)画面表示の原理や特性がかなり異なりますので注意が必要です。

LED : LED(light emitting diode)は、電圧を加えると発光するダイオード(半導体)の一種です。かつてのLEDサイネージは単色から数色しか再現できませんでしたが、技術革新が進み、青・緑・赤の「光の3三原色」がワンセットになったLEDの登場により、原理的にはすべての色再現が可能に。この点を強調するため、LEDフルカラーディスプレイなどと表示されることもあるようです。光源を直接見ることから、直視型LEDモニターとも呼ばれています。

リアプロジェクター :スクリーンに向かって背後から、生成した画像を拡大投影する方式です。40型以上のLCDモニターが開発されていなかった2000年代はじめ、日本や欧米では、リアプロジェクション方式のテレビモニターが市販されていました。その後、大型のLCDモニター開発が進み、日本では2008年ごろ一般向け製品の生産・販売が終了しています。このため、リアプロジェクション方式を「過去の技術」「古めかしい技術」と思っている方が多いは残念なところ。リアプロジェクション方式には、LCDやLEDにはない優れた特性があり、いまも内外の数多くのメーカーが技術開発を進め、業務用途を中心に採用されています。透過型液晶に光を当てて映像を作るLCD方式、極小サイズのミラーをドット数並べ、光をあてて映像を作り出すDLP方式などがあります。

フロントプロジェクター :スクリーンに向けて映像を投写する方式で、映画館をイメージするとわかりやすいでしょう。実際、日本や欧米の大半の映画館ではデジタル上映が一般的になり、このフロントプロジェクターが使われています。外光の影響を受けやすいなどのデメリットがある反面、高画質(1K~8K)、投影面の制約が少ない(スクリーン設置が必要だが、他方式のような大きな構造物が要らない)などのメリットがあります。光をいったんRGB3色に分解したあとプリズムで再合成して映し出す液晶方式、極小サイズのミラーに光をあてて映像を作り出すDLP方式などがあります。

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