よくある質問

ドットが荒かったLEDビデオウォールですが、最近ターミナル駅などで高精細のものを見かけるようになりました。技術革新が進んだのでしょうか?

LEDビデオウォールでは、青・緑・赤がワンセットになったLED1個を、1画素(ドット・ピクセル)として画像や映像を表現しています。

しかし、画素ピッチ(画素間隔)を詰めることが難しい、色の再現に制約が多いなどの理由から、視聴距離が長くとれる繁華街のビル外壁、野球場やスタジアムなどでの使用にとどまっていました。

ところがLEDでも技術革新が進み、現在では屋外用で十数ミリ~数ミリピッチ、屋内用では1mmピッチを切るような超高精細パネルが登場しています。色の再現性もかなり改善され、価格も下がってきたことから、急速に普及しはじめているのです。

ちなみに、東京や大阪の主要駅でビデオウォールとして採用され話題となっているLEDパネルは、おおむね画素ピッチ4ミリ前後(2020年時点)。大きな駅構内では画面との距離が十分にとれるため、意外に大きな画素ピッチでも違和感を覚えることは少ないのです。

LEDはエネルギー効率が高いため必要な輝度に対して省電力、反応速度が速い、LCDと異なりベゼルが生じないなどのメリットもあります。一方、他方式に比べると面積当たりのパネルが高価、100~200ピクセルのパネルを、タイルのように連続して組み上げるため壁面の構造制約を受けやすく、工事も複雑、他方式のような繊細なカラー表現・階調表現は難しいなどの制約があり、映像コンテンツに工夫が必要です。

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